よしむらひらく CELEBRATION 2017年3月15日 発売

New Album CELEBRATION

よしむらひらく三年ぶりのフルアルバム「CELEBRATION」がついに完成。
この特設ページでは、発売に向けて最新情報を随時更新、少しずつ「CELEBRATION」を紐解いていきます。

CELEBRATION ジャケット

3月15日発売 / ¥2,000(税抜) / レーベル:スタジオローサ

1.March on the farewell
/ 2.四月の海
/ 3.水色の
4.はづきたち
/ 5.淋しいともだち
/ 6.スイートチョコレートラバーズハイ
7.Shinobaz light step
/ 8.マリッジソング
/ 9.うまれてくる人たちへ


PV & Trailer

「はづきたち」MV

「CELEBRATION」Trailer


Guests


Release Party

  • インストアライブ&サイン会
    2017.3.24(金) HMV&BOOKS TOKYO

    開演:19:30 観覧無料 会場:HMV&BOOKS TOKYO 6Fイベントスペース
    当日HMV&BOOKS TOKYOにて、『CELEBRATION』をご購入の方はサイン会へご参加いただけます。

  • よしむらひらく×吉田ヨウヘイgroup ツーマン
    2017.5.3(水・祝) 渋谷TSUTAYA O-nest

    よしむらひらく(スペシャルバンド編成) / 吉田ヨウヘイgroup
    開場/開演:18:30/19:00 前/当:¥2500/¥2800(共に+1D) 学割有(当日学生証提示で¥1000キャッシュバック)
    3/2チケット発売(ぴあ・ローソン・e+・nest店頭) / ぴあ:326-328 Lコード:77486

  • 2017.5.19(金) 大阪梅田ハードレイン

    よしむらひらく(バンド編成) / 吉田ヨウヘイ4 / and more

  • 2017.5.20(土) 京都二条nano

    よしむらひらく(バンド編成) 吉田ヨウヘイ4 / ベランダ / and more

  • 2017.5.21(日) 愛知金山ブラジルコーヒー

    よしむらひらく(バンド編成) / 吉田ヨウヘイ4 / カワムラユウスケ&フレンチソニックス(ac)

ほか随時追加更新予定


Comment

コメントfrom 吉田ヨウヘイ
(吉田ヨウヘイgroup)

ひらくくんはシンガーソングライターだと言われることが多いし、本人もそう思ってると思うし、ひらくくんが好きな人の大半もそう思っているんじゃないだろうか。実際にこれまでの音源はシンガーソングライターが録音でバンドを集めてバンドサウンドにした、という印象だった。それはクオリティとかとは全然関係なく、そうだったと思っている。

でも、自分がひらくくんのステージを見て本当に凄いと思ってがっくりきちゃうようなときは、シンガーソングライター的な良さにやられている訳ではない。中心にボーカルがいるのは変わらないけど、ひらくくんの音楽性を理解した個性ある凄腕のメンバーが支える、最強感のあるバンドとしての良さにやられるのだ。

今回の作品はマスタリングで関わらせてもらったが、ミックスを聴いたときに、音源では初めてライブと近い印象を感じた。ひらくくんのボーカルは目立っているが、バックの演奏のディテールまで同時に迫ってくる。すごくいいと思った。

既にいろいろな人の感想を聞いたので、この作品が今までのひらくファンに好まれるのか、新たなファンを獲得するのかよく分からなくなっているが、僕は今までで最も素晴らしい作品だと思っている。

吉田ヨウヘイ


Self liner notes

1.March on the farewell

2016年2月のワンマンの打ち上げを3月にやった、その日の昼間、打ち上げに行く前にできた曲。帰りは夜中だったけど小雨が降ってあったかくて、その状況がそのまま歌詞になってます。その帰り道でまだ歌詞無しのデモを聞いてえらい感動した記憶がある。冬から春になっていく時期が好きすぎる、ほんとに。
高校生の頃から一緒にバンドをやってたきょんちゃんのドラムがよしむらひらくの音源に入るのは2010年?以来で、公式盤としては初。彼の吹奏楽出身という部分が活きたんじゃないかと思います。パターンはおれが打ち込んだものの完コピで結構苦労してたけど、フィルなんか特にメロディをぴったり追いかけながら(追い越さんばかりの勢いで、でもじっとメロディの方だけを見ている)抜群の開放感があって、ああ、きょんちゃんのドラムだな、と思います。
ドラムとパーカス以外は全部おれ、というよしむらひらくレコーディングの基本パターンです。ウワモノのアレンジもいろんなパターンを考えて打ち込みを重ねては消しを繰り返して、最終的にチューバとなんかすごい倍音のあるベルの音に落ち着きました。ベースもはじめはもっと休符の多いリズムにしてたんだけど、ミックス中に録り直して今のべたっとした感じに。

2.四月の海

これは四月に1日だけ降った雪がその翌日そこらに解け残ってる海辺、陽が射してるけど雪も降ってる、ってイメージでできました。地面と草がちょっと濡れてるような、でかい岩がゴツゴツした岬、昼にやってるサスペンスドラマのラストシーンによくある感じの高い崖になってる海岸のイメージ。北海道とかがぴったりなのかなあと後で思って調べたら、北海道には木瓜があんまり無いらしい。第二候補としては温暖なとこ。伊豆とか。珍しく雪が降りましたみたいな。まああくまでおれのイメージです。行ったことのない場所。
ほんとに珍しいくらい曲がするっとできて、詞も楽しく書き切りました。
ピアノソロもギターソロもありきで作ったんだけどふくいさんも西田も想像を超えてきて、最高!と思いました。イントロのリバースギターとかのエディットとバランス作りは西田がやってくれた。
歌うのも楽しいし、ほんとに好きな曲。全パートがキモになるからライブでずっとやっていく気がするし、やるほどによくなっていきそう。

3.水色の

これはアコギと歌は最初のデモのものをそのまま採用。間奏のギターソロが超お気に入り。曲中ずっとL側にチラチラいるギターもよくないですか?
四分でずっと入ってるカタッカタッてのはブルースハープのケースを机に当てて音を出してます。鈴も床に置いてスティックで叩いたんだったかな。きょんちゃんのパーカス(ブルースハープのケースをパーカッションと呼んでいいのかわかりませんが)はアルバムの全曲ぶんを1日で録ってて、さすがに長時間だったので、普段おれが使ってる座椅子にきょんちゃんをゆったり座らせて手元にマイクを合わせていく、というコンフォートを追求したスタイルでやりました。二拍めウラに打ってるはずの鈴が時々16分クいそうになってて、でもその気持ちはめちゃめちゃわかったし、それがよかったので修正は無し。迷いの見える音を好きだなと思う場合は多い。

4.はづきたち

友達に子供が生まれて、その子に贈ろうと作った曲。おれは実際に小さい子供を目の前にするとどうしたらいいかわからなくなるんですが、そのわからなさに正直なまま書くしかない、と覚悟を決めて時間をかけて詞を書きました。アルバムの他の曲も全部出揃ってから、この曲の歌詞だけが割とあとまでかかりました。そういえば歌詞に時間がかかるというのをネガティブな要素では全くないと思うようになってきてる。時間かければいいってわけでも、早ければいいってわけでもない、どちらも別もの。
録りの時点ではドラムのノリをおれが決めきれず、岸田さんに何パターンか叩いてもらいました。このフィーリングをさらりと出せるドラマーが世界に何百人いるか、そんなに多くないと思う。そしてリズムが緩すぎてはいけない曲だ、おれには弾けねえ、と思いベースを熊谷に頼みました。ギターは最近のおれの曲にしては珍しく、西田と2人でかなりの本数を重ねています。デモの段階でカメダに弾いてもらってあったオルガン(ほんとはピアノを弾いてくれと渡したんだけど、仮で入れてあったおれの弾いたピアノを聞いて、これでいいじゃんと言ってオルガンを入れて返してきた)を乗っけて、きょんちゃんのパーカスを入れて完成。

5.淋しいともだち

早くから別の弾き語り音源を出してあった曲。今回のバージョンは弾き語り1発で録ったアコギと声の上に、アコギと声をまたそれぞれ一本ずつ足しています。
本当に自然にスッと作れて、でも狙おうとするとなかなかできない、こういう曲が30曲に1曲くらい(適当)ある。長いこと歌っていきたい好きな曲です。
歌詞カードを読むと印象が変わるかも。それもどうなんだって感じですが。

6.スイートチョコレートラバーズハイ

これも弾き語りのライブではちょこちょこやってたんですが、元はおもくそレイドバックした4/4拍子のダルな曲で、そういう曲をハチロクのアップにして無理やり嵌め込むと良くなる、というおれの中の法則に当てはめてみたら想像以上にバチッときてこんな風になりました。ベースがずっと三連てのが、案外自然に聞こえるけどキックが一緒じゃないから弾くのは大変。ギターの録音がほんとに楽しかったな。
バンドのリハで西田がやり始めた「お〜れのと〜ころに〜嫁に来〜ないか〜」という替え歌はなんというか、ある意味的を得ている感じがある。歌詞は前作までは絶対なかった感じと20歳くらいの頃の感じが共に出たり引っ込んだりしてて、自分でもわからなさがある。そのわからなさの重みが自分にとって変わらないよう、飽きてしまわないように歌っていきたい曲。

7.Shinobaz light step

これぞよしむらひらく、と感じてくれる人もいるんじゃないかと思う、すきな曲。このアルバムには馴染むか不安(入れるかけっこう迷った)なとこもあったけど、やっぱりこういうの一曲は無いとね、という感じ。
この曲のドラムは金川以外あり得ないと作った時から決めてました。ドラム録りむちゃくちゃ楽しかったな。67年のラブソングから今回までの3年で何が変わったかと言ったら、もしかしたら金川が俄然うまくなったってことが一番でかいかもしれない。もはやおれの話じゃないんだけど。
いろんな季節を詰め込んだ詞で、毎度のことですが何度か聴かないと味が出てこないかもしれないと思います、でもそれはもう是が非でも。繰り返しどうぞ。

8.マリッジソング

友達の結婚パーティーに呼んでもらった時にワンコーラスだけ作った曲。とんでもなくいい曲ができたと思ってたんですが、そのパーティーに出席していた畠山健嗣から演奏後「暗すぎる」と言われました。喋りのことだったんだと思うけど、それは緊張してたんよ。2014年のことだったと思うんだけど、その頃から比べても多少明るい人間になったと思うし、この曲もご覧の通り最後まで完成してるので、パーティーにご用命の際はどうぞお声がけください。
最近のソロのライブではほぼ毎回歌ってる曲。何度かこの曲で奇跡のようにいい歌が歌えた記憶があります。
このバージョンは、トレイラーにちらっと使われてるけど映像を撮りながら本ちゃんの音を弾き語りで録りました。さらにその日の晩にリツコさんちに行ってピアノを入れてもらった。そしてそのままご飯をごちそうになった。リツコさんは料理がむちゃくちゃうまい。

9.うまれてくる人たちへ

花輪奈穗さんの写真と合わせて映像作品にした当時(2016年1月)には正式な曲名ではなかったですが、結局これ以外ないということになりました。
曲の中にもしかしたら今後もうこれ以上のものは作れないかもしれないというぐらい、気持ちを表せたと思っているフレーズがあります。
今回の新しいバージョンでは幽谷混声のメンバーでもある大森なつ実、杉山沙耶子両氏にそれぞれピアノとチェロをお願いしました。チェロの線はおれが書いたんですが、はっきり言って会心の出来。AVのBGM作りでストリングス書きまくった経験が結実している。
CDジャケットの内側の詞は、東北の地震が起こる前の自分から、そのショックを経て、5年近くが経ってこの曲を作るところまできた自分が、ずっとちゃんとひとつながりだったということを確かめている言葉なのだというような気がします。


『CELEBRATION』 音楽家よしむらひらくの門出を祝って

Text by 高橋恭平 a.k.a. とんじる
(スタジオローサ/ex.Far France,ex.吉田ヨウヘイgroup etc.)

長年の友人でありシンガーソングライターのよしむらひらくが最新作『CELEBRATION』をリリースする。僕は、 ドラムとパーカッションで本作に参加している。送られてきた完成音源を聴いた率直な感想は、とにかく歌が良い。「曲が良い」でも「歌詞が良い」でもなく、「歌が良い」としたのは、両方が合わさって生まれる「歌の響き」 が心地よかったからだ。シティポップと呼ばれるバンドが全盛の2017年インディーシーンにあって、歌一本でこれだけ説得力のある音楽は珍しいのではないだろうか。


2016年のよしむらひらくは、自身のこれまでのキャリアや生き方を整理していたように思う。仕事を辞め、自身のバンド編成を一時解体、新たな音楽編成に挑戦、合唱団の立ち上げなど、今までとは違った音楽を模索した。また、熊本地震の時には、bandcampを通じて寄付活動を行うなど、一人のミュージシャンとしてできることを丁寧に積み重ねていたのを、僕は知っている。そうして得た新しい視点だったり、音楽的な豊かさが、このアルバムからは感じられる。

楽曲面で言えば、例えば、1曲目の「March on the farewell」では、機械的なループするビートを基調に、ファンファーレのように印象的なギターリフが組み合わさっている。2曲目の「四月の海」では、刺激的なリズムの ドラムを軸に、大胆なギターとピアノのソロをフィーチャーしている。例に挙げたどちらの曲からもフォーキーなシンガーソングライターというよしむらひらくのイメージに留まらない、新しい音楽へ挑戦する意欲を感じるし、 それは様々な編成を試してきたことで獲得した、音楽家としてのよしむらひらくの顔だと思う。

楽曲の充実に呼応するように、歌詞も大きく変わったように思う。これまでの作品にあった、どこか寂しい何かを諦めたような印象ではなく、悲しいことだらけの世界を受け容れて、それでもやさしく歌っていこうとしているような決意を感じる。リード楽曲の「はづきたち」では、むすんでひらいたらどの声か 始まったばかりって 笑うだろう>という歌い出しに始まり、<驚くほど簡単な 答の時もある それでいいんだよ 当たり前だろう> という言葉のひとつひとつに、悩みながらも進んでいこうとするような、押し付けがましくない肯定の意思を感じ る。そんな曲と歌詞、2つの充実した要素が重なって聴こえるから、僕はこのアルバムのひらくの歌声がとても 好きなんだと思う。

前作『67年のラブソング』から3年、自主制作のデモをいくつか挟んだとはいえ、作曲ペースが早いよしむらひらくとしては、長く時間を置いた新アルバム。しかし、2016年に蒔いた種が実った、もっと言えば、これまでのすべてのよしむらひらくが結実しているかもしれない今作。『CELEBRATION』=『祝福』というタイトルは、よしむらひらくの第二章の始まりにぴったりだと思うよ。良い歌が聴きたい、そんな人にぜひ聴いて欲しい。


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